いいかげんにしてほしいワ。
例えば平成27年11月29日「昭和平成ヒット商品全部見せます! 日本人ってやっぱりすごいSP」
(カカオ輸入の自由化に始まるチョコ菓子ブームとか、家庭常備薬の発展とか具体的な商品を紹介していたパートはまともだったのだが)
家庭の「音」っていうキーワードらしきものを設定した後半に入って、昭和30年代~40年代ぽいことをなんとなーく紹介しながら、実はその年代の巾はバラバラでへきえき。なんとなーくなのは、東京オリンピックを境にいろいろなことが変わってきたのは確かだから。しかし「1964年に電気掃除機が普及した」と言ってみたり(そりゃ東京都心部だけだろ)、まるで同じころに電気餅つき機も一般家庭に存在したかみたいに描いてみたり(そりゃ年代が違うだろ)、とにかく時代・地域・年収などによってバラバラであったはずの「新文化」をなんとなーく紹介して、雛壇のタレントが「あったあった!」と煽る図式。
ちゃぶ台ひっくり返す再現映像で渡辺徹が「あったあった!」って言っていたけど、本当か??? 『巨人の星』以外でリアルに見たり体験したり友達から聴いたことなんて無いぞ? もちろんこのように一方的に言ってしまうこともまた、ある時代をある地域に生きた人間の体験という限定されたものでしかないけれどな。
とにかく、「東京オリンピック開催決定から終了翌年までの昭和の東京都内」とか年代・地域ははっきり区切って、体験談は何県出身のだれが何年何月何日何時何分何秒に体験したことなのかはっきりさせてくれないと、「ショーワショーワ」で薄甘い体験記憶が捏造・再捏造されていくばかりだ。
と思ってみていたら、申し訳ていどに「チン」を言いたいがために「1970年代に電子レンジが発売されて、ドライヤーと同時に使うとブレーカーが飛んだ」……みたいな話でスタジオが盛り上がる。そして音の話はそれで終了。もういいよそんなの。
(ショーワショーワ言っている間に平成だって27年で、二十代、三十代、四十代、五十代、それぞれの「ヘイセイ〇年代」がもうそれぞれの人のアタマとココロの中にできあがってきているぞ、いまのうちに将来の番組づくりに向けてまとめておけヨ?)