カテゴリー別アーカイブ: 電子書籍/Kindle

今日は死ぬのにもってこいの日

吾妻ひでお氏が『今日は死ぬのにもってこいの日』の三巻は出たのかな?というようなツイートをしていた。

Twitterに限らず実生活でも「フォローしている人」の思考をアイデアにするのは好きだ。
『今日は死ぬのにもってこいの日』って何んだろう。多分コミックスだな。
Amazon見ると、これか。
http://www.amazon.co.jp/dp/B019DZSEF0

で、一緒に検索結果に出たのがこれ。これが題名の元ネタか。
http://www.amazon.co.jp/dp/4839700850

曰く、「インディアンの哲学が味わえる、詩と散文と絵の本 英語原文も完全収録」。おお、これは興味深い。ありがとう吾妻先生(?)。※ただし電子化されていません。


【Kindle】格安カラー機「Fire2015」が到着

  
サイズ感。左から、KindlePaperwhite(2012)、Fire(2015)、SONY Z Ultra。

Prime会員なら4000円引きになるという例の安売り「(Kindle) fire」が届きました。保護ガラスも購入したから、別に「半額近く」になるわけでもないんですワ(笑)。ま、それでもAndroidベースのFireOSというものに触れてみたかったし、Kindleがもう一台あると(Primeオーナーライブラリーに振り回されないたりしないとか)便利そうだったからということもあります。

並べてみると、ズルトラことZ Ultraに近いサイズ感。ただし厚みはFireのほうがありますし、背面も、よく言えば滑らなさそうに思える、悪くいえば安っぽく感じる樹脂製。でも滑らないかどうかというと、これの梨地処理よりズルトラのようなガラス平面のほうが圧倒的に滑らない。
背面の辺エッジ(?)はなくて丸みがかっているのは好感が持てる(指に優しい)。

Fireよりも大幅に薄いズルトラのほうが防水であるということに驚きます。値段が一桁違うのだからあたりまえか。間違えてFireを風呂に持っていかないようにしなければ。

FireはWi-fiは2.5GHzのみ対応です(少なくともウチの5GHz SSIDには反応しなかった)。

2016年1月10日(日)21時50分現在、表向きはPrimeの値引きは終わっているかのように見えるが、各機種比較表のところから辿るとやはり割引されているようだ。

【主にNHK】「完全版」が必ずしも良いとは限らない話

忌野清志郎追悼の単発ドラマ『トランジスタ・ラジオ』の「完全版」が放映されるということで、正座して観ていた。しかし……以前に放映したバージョンのほうが面白かったよ(´д`)。

「完全版」はオープニングとエンディングなどに清志郎のライブ映像がたっぷり入っていた。これのほうが追悼の意味があると思っているのかもしれないが、前作(オリジナルカット)のほうが、ドラマが主になっていた分だけにそこはかとなく追悼感が出ていたのだ。
付け足しをしたことで不完全版になってしまった……。そういうことも、あるんだよ。

だから今度、ドラマではないが「完全版 明治神宮 不思議の森」というものが放映されることにも一抹の不安があるのだ。

『洞窟おじさん』という単発ドラマは、観終わると「実は数カ月後に『洞窟おじさん 完全版』を連続四回で放映しますよ」という、まるで番宣か、パイロットフィルムの豪華版のような扱いだった。これに関しては、完全版のほうが面白かったことは言うまでもないのだが、冗長であることもまた否めなかった。実話がもとになっているから、完全版ラストでは「現在」へのすり合わせがじっくりと行われるわけだが、そこがちょっと微妙だったな。

連続5回のドラマ『64(ロクヨン)』は、『118分版 64』が放映されたが、これも意図が分かりにくい別バージョンとなった。118分という尺からは、やがて公開される別キャスト・別スタッフによる映画『64』への挑戦とみることもできる。総集編でははなく、連続ドラマ版にはなかった(結構重要な)カットが増えていたりして、なかなか興味深いものだった。連続ドラマ『64』を観てから原作小説『64』を読み、今回『118分版 64』を観てみたのは面白い体験だったが、これしか観たことの無い人の目にはどう映るのだろう。連続ドラマの「毎週やってくる」「続きはまた来週」というライブ感は貴重だ。だがそれはそれはなかなか共有できない。はかないね。


【電子書籍】Amazonは縦組みゴシック不調問題を放置なの?

https://www.amazon.co.jp/forum/kindle/ref=cm_cd_et_md_pl?_encoding=UTF8&cdForum=Fx1QMZAIPKWB6YF&cdMsgID=Mx2X3FKFXR5B6F&cdMsgNo=1&cdPage=1&cdSort=oldest&cdThread=Tx1OJ6U502UJMW8#Mx2X3FKFXR5B6F

Amazonユーザーのガス抜きみたいな上記「トピック」でも書きましたが、著者側がゴシック指定している部分での縦書きゴシック部分において、Android端末で読むとカギカッコなどの記号類が横書き配置になってしまう…という問題が発生しています。

しかしAmazon側には改善の兆しは見られない。「中国語フォントをダウンロードして、中国語の無料書籍を読んでみそ」と言うばかり。もちろん、効果は無し。

本によっては著者側のゴシック指定部分は目次程度であったり割りと少ない場合もある。しかしこれが、節の見出しとか、特殊な独白などで多用してあるともう目もあてられない。縦組み文章の中に横組みのカギカッコなどが混ざりまくるので読みづらくてたまらない書籍もあるわけで、一部そういうものは読み進むのを放棄してAmazonに返品しました。

こんな状態を放置しても大丈夫なほど機種KindleやiPhoned / iPad で読んでいる人がほとんどであってAndroidで読む人は少なく、物好きということでくくれるような人数しかいないいということなのだろうか。早急になんとかしてほしいです>Amazon様

広瀬アリスへの(ファン的)異常な愛情 または私は如何にして紙版小説をあきらめてKindleを愛するようになったか

女優といえば、
斎藤アリーナ(15)
『あまちゃん』『ムジカ・ピッコリーノ』(第3シリーズ)
小芝風花(18)
『魔女の宅急便』『スケート靴の約束〜名古屋女子フィギュア物語〜』
松岡茉優(20)
『あまちゃん』『限界集落株式会社』『問題のあるレストラン』
広瀬アリス(21)
『明日の光をつかめ』(第1シリーズ)『玉川区役所 OF THE DEAD』『釣りバカ日誌〜新入社員 浜崎伝助〜』
二階堂ふみ(21)
『ヒミズ』『熱海の捜査官』『Woman』『問題のあるレストラン』
石橋杏奈(23)
『MM9-MONSTER MAGNITUDE-』『花燃ゆ』『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』
高畑充希(23)
『Q10』『ごちそうさん』『とと姉ちゃん』
真野恵里菜(24)
『みんな!エスパーだよ!』『人生、成り行き〜天才落語家・立川談志 青春疾風録〜 前編』『怪奇恋愛作戦 第9話・第10話』『THE NEXT GENERATION -パトレイバー』
蓮佛 美沙子(24)
『Q10』『ランチのアッコちゃん』
新垣結衣(27)
『ギャルサー』『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』『パパとムスメの7日間』『リーガル・ハイ』『掟上今日子の備忘録』
木南晴夏(30)
『勇者ヨシヒコと悪魔の鍵』『トッカン』
深田恭子(33)
『偉大なるしゅららぼん』『サイレント・プア』
西田尚美(43)
『ナビィの恋』『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』
八千草 薫(84)
『サトラレ』『おかしの家』
あたりが思い浮かぶものだが、なかでも広瀬アリスの動向は気になるのである(木南晴夏と真野恵里菜と同率くらい^_^;)。

で、『星籠の海 探偵ミタライの事件簿』という新作映画
http://www.toei.co.jp/movie/details/1204689_951.html
で、広瀬アリスが映画オリジナルキャラタクターを演じるという。オリキャラはダメな場合はダメだが、イイ場合はイイ効果があるものなのだ。だから主演などよりよほど期待している。

さて、それで御手洗ものの推理小説を私が「あきらめた」のは、現在の電子書籍信奉というか紙版への絶望とも関連があるというお話です。

御手洗ものが、『占星術殺人事件』に合わせて全集的にハードカバーで刊行されはじめた時があった。
『占星術殺人事件』の背表紙には牡羊。『斜め屋敷の犯罪』の背表紙には雄牛。……これは期待できるでしょう、期待するでしょう。装丁の揃った御手洗ものが12巻そろうわけだ。そのころはウチにも本棚というものが有効稼働していたから、めちゃめちゃ期待するでしょう。

でも、予想通り、12巻装丁が揃って刊行されることは無かった。
というより、そもそも12巻出たのかどうかも、途中からは絶望したので知らない(笑)。全部で5巻くらいはオツキアイしたかな。
ディアゴスティーニでロボット作り始めたら途中からお城の模型に変わってしまったくらいの、そういう絶望感でありました。

そしてめぐりめぐって、私は「自炊」と称する本の切り刻みを初め、いまでは保管庫的な(というより切り刻みきれなかった本を収めた)本だなが一竿あるだけで、他の本だな廃棄した。いまでは、電子版(Kindle本)でなければよほどのことがなければ紙版の小説やビジネス書は買わない。また、巻数の多くなるコミックについては、解像度でKindle本に勝り、巻数管理でもKindleビューアーに勝る「Booklive!」で購入しているわけです。

いま振り返ると、紙版への絶望は島田荘司12巻全集刊行予定が装丁的に反故になった、あのころかナと思うわけです。



2016年1月に改定新版が出るようだ。↓

【三毛別(さんけべつ)羆(ひぐま)事件】本日12月12日フジテレビ特番でスポットがあたる模様

今日のフジテレビ『報道スクープSP 激動!世紀の大事件III~未解決事件の「謎」と目撃者の「新証言」~』で、三毛別羆(ひぐま)事件にスポットがあたる模様。
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/news50/

ただ、4時間近い特番なので、どこで放映されるかは不明です……。

なぜこんなに三毛別羆事件について書きたくなるのかというと、やはり重大事件なのにまだまだ知られていないということがありますかね……。
何かの拍子に私も知りまして、Wikipediaで衝撃を受けて、そしてこの事件を題材にした紙版の小説『羆嵐(くまあらし)』を読みました。


これが凄かった。
なのでここから私は吉村昭作品の代表作を読もうと思い立ち、『高熱隧道』(黒部第三ダムのためのトンネルを掘る話)などを読み始めます。

それはともかく、他にも小説以外で三毛別羆事件について書かれたものはドキュメンタリーがあります。順序が逆かもしれない。まだ未読ですが、


…があります。紙版である前者は文庫化にあたり、著者自身のヒグマとの遭遇事件、さらに福岡大学ワンゲル部ヒグマ襲撃事件、写真家・星野道夫氏の事件など別のヒグマによる食害事件を検証した二章を特別収録しているとのこと。

【50%ポイント還元】オススメ講談社Kindle

Kindle本講談社50%ポイント還元セールをしていたので、いくつか買いました。

探偵の探偵 (講談社文庫)

福島第一原発事故 7つの謎 (講談社現代新書)

東京影同心 (講談社文庫)

新装版 白い航跡(上) (講談社文庫)

名探偵・御手洗潔、初のドラマ化記念! 玉木宏 島田荘司スペシャル対談!

日本酒の科学 水・米・麹の伝統の技 (ブルーバックス)

今年2015年 記憶に残る「月(MOON) 」の電子書籍

『月をマーケティングする アポロ計画と史上最大の広報作戦』(日経BP社)
http://www.amazon.co.jp/dp/B00PF4UYW0
オススメします。

『世界はなぜ月をめざすのか 月面に立つための知識と戦略』(講談社ブルーバックス)
http://www.amazon.co.jp/dp/B00W6NB7GU
オススメします。

オマケ
MOON (レベッカの曲)
https://ja.wikipedia.org/wiki/MOON_(%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%83%E3%82%AB%E3%81%AE%E6%9B%B2)
紅白出場おめでとうございます!

【電子書籍】Kindleビューアーもベストではないが他がひどすぎる

活字本を読むためにはほぼAmazonのKindleを買っています。その大きな理由は、ビューアーがベストではないが他にくらべると遥かに使いやすい(ストレスがたまらない)ということかな。

巻数の多いものだけは例外的にBooklive!で買っています。シリーズの管理がしやすいというのがその理由。『逆説の日本史』シリーズがその代表です。とはいってもまだ数冊しか買っていません。それを今回また一つ読み始めたら、Booklive!のビューアーだとやはりストレスを感じますね。

めくりかたとかね。Booklive!でも妙に本当の紙を再現しようとするのが良くない。再現しようとすると、紙との違いがより分かってしまう。また、めくる動作とかスライドとかを選択できるようにすると、その反応が速いとか遅いとかが出てきてしまう。

また、拝啓の色についても、Booklive!でもセピア色が選べるが、これがまた室内の照明によってはセピアというよりただの白色に近くなってしまう(Kindleでもそうなのかも?)。

フォントの大きさと行間などなどについても、やはりKindleのほうが使いやすいかな。
(選択できるフォントサイズの多いKindleでもフォントサイズの選択については、突然サイズが大きく変わってしまう点があり、要望提出中)

とまぁ、書いていくときりががないが、活字の表示に限ってはKindleのビューアーは割りと良い、booklive!はまだまだ。
しかしもっと悪いのが角川のBookwalkerやhonto。もうこれは全然使う気にならない。

しかしだ。
よく電子書籍はなぜ伸びないのかという話題において、各社のアプリにしばられるからということが出てくる。メジャーな作品ならどこの電子書店でも買えるだろうから別にいいんじゃないの?と思っていたが、上記のようなビューアー問題を考えていくと、公式ではないビューアーでも自由に読めるようになっていれば、ますます良いビューアーが出てくるのだろうなぁとは思えるね、確かに。

※紀ノ國屋キノッピーについて触れていないのは、Kindle上陸以前は好んで使っていたけれど、あるとき顧客対応がひどすぎて購入したものも全部破棄したから。

※楽天kobo……若気のいたりでkobo touch買ったけど捨てました。

【花燃ゆ】怪我の功名で『一会桑』について知ることができてラッキー


大河ドラマ『花燃ゆ』は、楫取素彦を「群馬の英雄」として顕彰するために制作しているのに、楫取がお茶の間的には無名すぎるので「『あべそうりのおひざもとだから長州をあつかった』みたいな体で行こう!」「女性が輝いてうんたらかんたらもからめよう!」ということで「幕末男子の殺し方育て方」というふざけたキャッチコピーで始まったところからすべてカモフラージュだったのだ。

まったく、制作発表から1年ちかく視聴者は騙されつづけたわけだ。
ちなみに10月現在放映されているエピソードのあたりでは、実際の楫取はあんなに髪の毛フサフサではないらしいです。

しかし、このドラマのおかげで、アンチ花燃ゆスレで私は初めて「一会桑」という言葉を知った。いや、ここ数年で「知っていてあたりまえ」の言葉になってきたようなのだ。そこで読んだのが前掲書『江戸幕府崩壊 孝明天皇と「一会桑」』だ。

これがこの2015年下期に読んだKindleの中でとても面白い一冊となった。
「大河ドラマ『一会桑』」っていうのを早く作ってくれと思うくらいだ。

一とは一橋慶喜。
会とは会津藩。
桑とは桑名藩(現・三重県北部)。

孝明天皇は考えていた。一会桑と協力しようと。
薩摩藩や長州藩も考えていた。一会桑を打倒しなければと。

この視点から著者のものがたりを読むと、学生時代にならった「大政奉還」と「王政復古」がなぜ別々なのか(同じじゃないのか)、どうつながるのか、その間にはなにがあったのが浮かび上がってくる。

残念なのは桑名藩についての記述が少なすぎること。実際問題「一会」が強い力を持っていたようだが、もう少し桑名藩について掘り下げてほしかった。
あと、「会桑」と尾張藩とのつながり具合から「愛知県・名古屋市」誕生(県名と県庁所在地が別々の名前)に至ったのだときいたことがあるがそのあたりは……この本に含めるのは無理がありますわな、すんません。