「9年前の今日、世界が変わった。初代iPhone、発表!」(iPhone mania)
http://iphone-mania.jp/news-97165/
丸9年前の1月10日(日本時間)、初代iPhone発表ですか。それまでにもスマートフォンと定義されるものはあったけれど、スレート型個人携帯端末の嚆矢ですね。個人が持ち歩けるサイズで通信機能を持った電子計算機という意味においては、やはりこの日が画期となるのでしょう。
しかしこの日このときが「世界が変わった瞬間」ではない。
2016年の日本においては、たとえば都市部の電車に乗るとほとんどの人がスレート型の端末を手にしている。そういう光景が普通になったのはいつごろから? これには体感的なものもあるだろうから難しいが、ある程度このあたりから、ということは確かにある(2015年はすっかり「スマホ現代」になってしまっている)。
2011年3月11日
東北地方太平洋沖地震が発生し、東日本大震災発災。不安な世情のなか、Twitterなどに注目が集まる。
2011年10月14日
iPhon4s (当時は4Sという名称) が、ソフトバンクモバイルだけでなくauからも発売。iPhone購入の選択肢が広がる。
2012年4月
上記二つの出来事をへての初めての新年度(学生や新社会人がケータイを新調する時期?)
2012年7月~11月
旧800MHz帯を使っていたNTTドコモ「mova」、au「cdmaOne」「CDMA 1X」および「CDMA 1X WIN」の一部が利用不可能となり、携帯電話/スマートフォンの買い換えが進む。
2013年4月
上記三つの出来事をへての次の新年度(1サイクルをへて、その状況を見ていた予備軍がケータイを新調する時期)
この2013年4月が、日本における「スマホ現代」のはじまりが完成した時期と考えて良いのではないだろうか。と、私は考えている。
ことあるごとに「昭和」を揶揄する物言いがマスコミなどで使われるのだが、昭和だって太平洋戦争終結までとそれ以降では大きく違う。そのあたり、はっきりさせておくことは必要で、「現代」と現代人が考える時代区分だって、平成初期~平成25年(2013年)あたりまでとそれ以降でははっきりと違いがあるのだ。
「スマホ現代」を提唱したい所以である。