カテゴリー別アーカイブ: テレビドラマ

【サンダーバード】新時代の国際救助隊に欠けていたもの

つまり、時代が変わってしまっていることを吸収しきれていないということなんだ。

恋愛ものと同じで、問題は(いつだって)携帯電話・スマホだ。携帯電話の無い郷愁の時代を描くのか、何らかの形で携帯電話の無い(あるいは必要の無い)シチュエーションを描くのか、恋愛ものはその二つのどちらかを選ばないと恋愛ものは「今すぐ逢いたい」というもどかしさそのほかを描き得ないだろう。あるいは、スマホが普及しきった時代を舞台に、新しい何かを描けるのかということだ。

国際救助隊だって、今いる、すぐいる、たくさんいる……というレンタル用品の近藤産興に電話したくなるのと同じように、「いま」「すぐ」「たくさん」(?) 呼びたくなるわけだから、現代(2013年ごろ以降の”スマホ現代”)においてはそれを切り離せない。だから、あるべき国際救助隊は専用アプリを配布していることだろう。どこからでも救助を求められるアプリだ。正体不明ではAppleは認可しないだろうから(笑)Androidアプリだな。

……となると、それはもう全国タクシー配車アプリとどう違うのか(笑)。そこから感動的な物語が作れるとは思えない。過去のサンダーバードは、救助を求める「通信」がごく一部の者の特権だから物語が成り立っていたのだと良くわかる。

では、誰もがスマホを持っているスマホ現代を舞台とした救難の物語を描くとするならそれはどうあるべきか。……あれ? それはアレだぞ。ほら、他のエントリで私が書いた通り『ガッチャマンクラウズ』の重要性が立ちのぼってくる((c)孤独のグルメ)。軍も認める一種のNPO法人として描こうとしているらしい新しい国際救助隊の方向性と、一般民間人と消防署長などとのフラットな付き合いを描こうとするガッチャマンクラウズには近いところがあることだしな。そしてその視点をもってすればやはり、サンダーバードが描くような「命の危機にあって助けてほしい個人と世界規模の集団」というよりは、生活圏の中での公共サービスの溶け込みという一種ネオ消防団っぽいきめ細やかさで配置される理想の消防署規模というものが必要とされていることを希求するガッチャマンクラウズがより現代(スマホ現代)的といえる。

少し話が逸れるが、そういう地域性を描く物語として、ドラマ版『HEAT』はもっと評価されても良い。無理矢理にでも映画版を成功させ、あらためてその前日譚としてのドラマ版『HEAT』に注目が集まると良いな。

そのようなわけで、スマホ現代においてはガッチャマンクラウズの重要性は高まるばかりだ。Huluでも配信中。ブルレイも安い(1枚のディスクに第一期が全話入っている)。今すぐご覧ください^_^。

【主にNHK】「完全版」が必ずしも良いとは限らない話

忌野清志郎追悼の単発ドラマ『トランジスタ・ラジオ』の「完全版」が放映されるということで、正座して観ていた。しかし……以前に放映したバージョンのほうが面白かったよ(´д`)。

「完全版」はオープニングとエンディングなどに清志郎のライブ映像がたっぷり入っていた。これのほうが追悼の意味があると思っているのかもしれないが、前作(オリジナルカット)のほうが、ドラマが主になっていた分だけにそこはかとなく追悼感が出ていたのだ。
付け足しをしたことで不完全版になってしまった……。そういうことも、あるんだよ。

だから今度、ドラマではないが「完全版 明治神宮 不思議の森」というものが放映されることにも一抹の不安があるのだ。

『洞窟おじさん』という単発ドラマは、観終わると「実は数カ月後に『洞窟おじさん 完全版』を連続四回で放映しますよ」という、まるで番宣か、パイロットフィルムの豪華版のような扱いだった。これに関しては、完全版のほうが面白かったことは言うまでもないのだが、冗長であることもまた否めなかった。実話がもとになっているから、完全版ラストでは「現在」へのすり合わせがじっくりと行われるわけだが、そこがちょっと微妙だったな。

連続5回のドラマ『64(ロクヨン)』は、『118分版 64』が放映されたが、これも意図が分かりにくい別バージョンとなった。118分という尺からは、やがて公開される別キャスト・別スタッフによる映画『64』への挑戦とみることもできる。総集編でははなく、連続ドラマ版にはなかった(結構重要な)カットが増えていたりして、なかなか興味深いものだった。連続ドラマ『64』を観てから原作小説『64』を読み、今回『118分版 64』を観てみたのは面白い体験だったが、これしか観たことの無い人の目にはどう映るのだろう。連続ドラマの「毎週やってくる」「続きはまた来週」というライブ感は貴重だ。だがそれはそれはなかなか共有できない。はかないね。


【下町ロケット】ドラマでの大型スマホ、その違和感の原因に気付いた

『下町ロケット』を観てきて………ドラマ内での大型スマホの使われ方に違和感があった。しかしその違和感のモトは何なのか分かっていなかった。
なんだろう、大型スマホで通話してたって、最近の風潮としてはイイじゃないかと思いながら、やはり違和感が拭えない。

今日ふと、その原因に思い至った。
例えば杉良太郎などが大型スマホを手に通話をしているのだが……ドラマの中で通話しかしてないわけ。
通話しかしない上級?ビジネスマンなら、そういうもの持ちそうに無いよな…みたいな(笑)。現実的にはガラケーで通話のほうがリアリティがあるのに、スポンサー的になのか、そのほうが意識高い(笑)みたいに描写できるからなのか……。

そりゃもちろん、大型スマホで通話しちゃいけないとは言わないが、特別他のこと(スケジューラーとか)に使う描写が無くて通話だけというのはどうもやはり違和感のモトになるみたいだ。
あるいはガラケー通話とiPad miniみたいなものを併用しているとか、とにかくもっとネット端末的な何かを常用しているという描写をもう少し入れてみても良いのではないかなー。

幻灯機 年末年始テレビメモ(参考:録画地獄ブログ)

いつも参考にさせて頂いているブログ『録画地獄』の
「2016年01月の地上波とBSデジタルの気になる番組をチェック–たけし超常現象/SONGSレベッカ/孤独のグルメSP/タモリと鶴瓶SP/新春テレビ放談/木皿泉SPドラマなど」
http://catalina.blog.so-net.ne.jp/2015-12-19-3

が発表になりましたので、そこからさらに厳選の自分用メモを作りました(太字の番組は特に注目)。もとのテーブルをコピーしてのカット作業です。「※」の注釈は私が付けました。リスペクトはしております。catalinaさまお許しください<(__)>


12/20 21:00~22:15 NHKスペシャル「新・映像の世紀」第3集 NHK-G
12/21 00:45~01:45 第27回フジテレビヤングシナリオ大賞「超限定能力」 フジ
12/22 21:00~23:18 江戸川乱歩生誕120周年没後50年記念ドラマ「黒蜥蜴」 フジ
12/22 23:58~00:45 チマタの噺 テレ東
※一般の人の何気ない行動に焦点を当て、それを題材に笑福亭鶴瓶とゲストがよもやま話を展開
12/23 00:35~01:35 ウルトラ怪獣散歩 地上波広島編(仮題) フジ
12/23 21:00~22:00 ザ・プロファイラー「ムーミンの呪縛との闘い~トーベ・ヤンソン~」 BSP
12/24 13:00~14:55 秋刀魚の味 デジタル修復版 BSP
12/24 22:55~23:20 フルタ家の不思議なテレビ 第1夜 NHK-G
12/25 19:30~20:40 魅惑のソノタ NHK-G
※森羅万象の「スタンダード」と、その範ちゅうに収まらない個性豊かな「ソノタ」を発掘するバラエティー。
12/25 21:00~22:54 金曜ロードSHOW!「スター・ウォーズ エピソード1」[二] 日テレ
12/25 22:00~22:50 となりのシムラ NHK-G
12/25 22:55~23:20 フルタ家の不思議なテレビ 第2夜 NHK-G
12/26 00:25~02:25 64(ロクヨン)(総集編?) NHK-G
12/26 19:30~21:00 ザ・プレミアム「たけしのこれがホントのニッポン芸能史4 紅白歌合戦」 BSP
12/26 21:00~23:18 たけし&安住が贈る!伝説の芸能60年史 TBS
12/26 23:45~01:00 笑う洋楽展 年末スペシャル BSP
12/27 03:45~04:45 ラーメン大好き小泉さん一挙放送SP フジ
12/27 13:30~15:00 完全版トランジスタ・ラジオ BSP
12/27 13:55~16:00 ビートたけしの超常現象(秘)Xファイル特別編 テレ朝
12/27 18:57~23:24 ビートたけし超常現象&TVタックル!!年末最強の激論SP テレ朝
12/27 22:30~23:00 植物男子ベランダー 俺のウインタースペシャル(4夜連続) BSP
12/27 23:25~00:25 SONGSスペシャル「REBECCA レベッカ」 NHK-G
12/28 01:20~02:50 週刊アサ(秘)ジャーナル TBS
12/28 12:00~12:30 徹子の部屋(年内最終日・タモリ?) テレ朝
12/28 15:30~15:40 Q~こどものための哲学~ 1 ETV
12/28 20:00~23:18 FNSお笑い祭 フジ
12/28 21:00~23:00 BARレモン・ハート特別篇 BSフジ
※「それぞれの物語が酒のうんちく(情報)に関わるエピソードでありながら、どれもがほろりと感動できるドラマ性が満ちた秀作ぞろいのショートショートの作品」
12/28 21:00~23:25 年末ドラマ特別企画「赤めだか」 TBS
※「今、チケットの入手が最も困難と言われる落語家、立川談春。彼は少年時代のある日、立川談志の落語を見たことをきっかけに落語家になることを決意する。」
12/28 22:00~22:55 石原さとみ・28歳の旅~アフリカの大地に恋して~ NHK-G
12/28 23:30~00:45 ヤブツル~鶴瓶・小薮の大阪夜話~ NHK-G
12/28 23:55~00:55 さまぁ~ずのあいつら フジ
※「さまぁ~ずが毎年開催しているコントライブのネタをテレビ用にアレンジして披露」
12/29 15:30~15:40 Q~こどものための哲学~ 2 ETV
12/29 21:00~22:30 壇蜜 死とエロスの旅 マヤ・アステカ BSP
12/29 22:15~23:00 LIFE! 2015年・年の瀬・超豪華ゲストSP NHK-G
12/29 23:25~02:00 おやすみ日本・眠いいね!・モヤモヤ年忘れSP NHK-G
12/29 23:30~00:55 チマタの噺スペシャル(ゲスト:ビートたけし) テレ東
12/30 11:30~14:00 充電させてもらえませんか?鎌倉から伊豆半島ぐるっと一周200キロ!出川哲朗の良い湯だなぁ~年末2時間半スペシャル テレ東
12/30 15:30~15:40 Q~こどものための哲学~ 3 ETV
12/30 19:30~21:00 誕生!廓の用心棒~帰ってきた吉原裏同心~ NHK-G
※総集編?
12/30 20:54~00:05 日本人として知っておくべき戦後の51人 テレ東
12/30 22:00~23:00 科学アドベンチャー・西表島へ~エンジニア達の熱き挑戦~ NHK-G
12/31 14:00~17:00 まるごとみせます!世界の教育コンテンツ~日本賞2015~ ETV
12/31 19:15~23:15 第66回紅白歌合戦 NHK-G
01/01 00:45~02:45 映画「きっと、うまくいく」 BSJ
※「インドの工科大学の寮を舞台にした青春劇であり、コメディ映画だが教育問題をテーマにしており、若者の自殺率の高さなども取り上げている」
01/01 23:15~00:15 孤独のグルメお正月SP!~真冬の北海道・旭川出張編 テレ東
01/02 07:20~10:00 ブラタモリ・新春アンコール NHK-G
01/02 08:00~09:24 青春美味しい交換留学 日×仏 食のチャレンジャー TBS
01/02 10:15~11:56 ブラタモリ・新春アンコール NHK-G
01/02 21:00~22:30 新春スペシャルドラマ「富士ファミリー」(脚本:木皿泉) NHK-G
01/02 22:30~00:00 新春スペシャルドラマ デリバリーお姉さん tvk
01/02 22:40~00:00 新春テレビ放談2016 NHK-G
01/03 00:00~01:00 猫とコワモテ BSJ
01/03 01:10~02:10 新人シナリオ大賞ドラマ「夏目家どろぼう奇談」 日テレ
01/03 12:00~13:54 新春スペシャルドラマ「百年の計、我にあり~知られざる明治産業維新リーダー伝~」 TBS
01/03 18:00~21:00 世界がザワついた(秘)映像 ビートたけしの知らないニュース2016新春SP(仮題) テレ朝
01/03 19:30~21:00 正月時代劇「吉原裏同心~新春吉原の大火~」 NHK-G
※新作スペシャル

01/03 21:00~23:30 新春ドラマスペシャル「坊っちゃん」 フジ
01/03 23:10~00:10 小泉今日子50歳ニューヨーク(仮題) テレ朝
01/04 00:00~04:50 プレミアムステージ「GS近松商店」 BSP
※「近松門左衛門の「女殺油地獄」と「曽根崎心中」をモチーフに設定を現代の関西地方の片田舎、寂れたガソリンスタンドに置き換えた“愛憎劇”」
01/04 00:40~01:40 タイプライターズ~物書きの世界~(湊かなえ) フジ
01/04 18:30~20:54 痛快TVスカッとジャパンSP(仮題) フジ
01/04 21:00~23:24 女性作家ミステリーズ 美しき三つの嘘 フジ
※「湊かなえ、三浦しをん、角田光代という現代を代表する3人の女性作家たちの傑作短編小説を映像化したオムニバスドラマ」
01/04 22:00~23:00 王様のレストラン(毎週) BSフジ
01/04 23:30~00:30 ラーメン大好き小泉さん2016新春SP フジ
01/05 23:15-23:45 プレミアムよるドラマ「はぶらし/女ともだち」(毎週火曜・全8話) BSP
※「近藤史恵氏の心理サスペンス小説『はぶらし』のドラマ化」
01/05 23:45-25:15 名探偵ポワロ「象は忘れない」 BSP
01/07 17:58- ローカル路線バス(高松~伊勢)乗り継ぎ人情ふれあい旅 BSJ
※当ブログ独自追加
01/08 21:00~22:54 金曜ロードSHOW「ルパン三世 イタリアン・ゲーム」 日テレ
※「カリオストロ伯爵が遺した“お宝”を巡り、ルパン一味と仮面伯爵のバトルが始まる!!」
01/08 23:30~00:00 ワカコ酒2(毎週) BSJ
01/09 00:32~00:52 東京センチメンタル テレ東
※出演・高畑充希
01/09 00:52~01:23 ウレロ・無限大少女(毎週) テレ東
※「舞台は少し先の近未来。アンロッカーと呼ばれる、特殊なドリンクを飲むことで能力が無限大に解放される者達が活躍していた」 出演・劇団ひとり、東京03、バカリズム、早見あかり
01/09 21:00~22:54 スペシャルドラマ「刑事バレリーノ」 日テレ
※「前世の記憶で謎を解く」(笑)
01/09 22:00~22:45 逃げる女(毎週) NHK-G
※出演・水野美紀、仲里依紗、水崎綾女
01/09 22:00-23:00 幻解!超常ファイル ダークサイドミステリー BSP
01/09 23:40~00:05 傘を持たない蟻たちは(毎週) フジ
※「主演は桐山漣さん。売れないSF作家という役どころで、彼の“妄想”や“回想”が短編集の中の物語や要素となっています。原作者である加藤シゲアキさん(NEWS)にも出演していただきます」 出演・足立梨花
01/10 18:00~19:00 真田丸(毎週) BSP
01/10 21:00~22:48 新春ドラマ特別企画 最高のオヤコ TBS
※藤山直美×仲里依紗
01/10 22:00-22:50 プレミアムドラマ「鴨川食堂」(毎週日曜・全8話) BSP
※「忽那汐里と萩原健一親子役を熱演」
01/11 21:00-22:30 特集ドラマ「ジャングルフィーバー」 BSP
※閉鎖環境もの(「人類存続のため宇宙船に乗せられた7人の死刑囚による密室サスペンス」)
01/12 22:00~22:50 愛おしくて(毎週) NHK-G
※出演・田中麗奈
01/12 22:00~23:09 ダメな私に恋してください(毎週) TBS
※出演・深田恭子、DEAN FUJIOKA、野波麻帆、ミムラ
01/12 22:30-23:00 シリーズ・江戸川乱歩短編集 第1回 BSP
01/15 00:59~01:34 ネクストブレイク「天才のバカめき」(仮題) 日テレ
01/15 20:00~20:54 警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室(毎週) テレ東
※出演・手塚とおる
01/16 00:12~00:52 東京センチメンタル(毎週) テレ東
※出演・高畑充希
01/16 21:00~21:54 怪盗 山猫(毎週) 日テレ
※正体が女子高生の真央(広瀬すず)はハッキングで顧客情報を盗み、個人情報を扱う会社の社長を務める父親に渡す。
01/17 21:00~21:50 NHKスペシャル「震度7・生と死の記録~阪神・淡路大震災 埋もれたデータが語る真実」 NHK-G
01/17 21:00~23:10 ドラマスペシャル「検事の死命」 テレ朝
※出演・志田未来
01/17 22:30~23:25 臨床犯罪学者 火村英生の推理(毎週) 日テレ
01/18 21:00~22:09 いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう(毎週) フジ
※脚本・坂元裕二、出演・有村架純、高畑充希
01/19 19:00-20:00 鶴田真由のキューバ不思議体験紀行「鉄道でめぐる陽気なカリビアン」 BSP
01/20 01:11~01:46 女くどき飯2(毎週) TBS
01/20 23:53~00:23 悪党たちは千里を走る(毎週) TBS
01/21 21:00~22:00 ダラケ!シーズン6(毎週) BSスカパー!
01/21 22:00-23:00 シリーズ・Jミステリーはここから始まった! 第1回 松本清張 BSP
01/23 21:00~21:50 NHKスペシャル「東日本大震災・もう一度・町は作り直せるか~”全町避難”解除・楢葉町の苦闘~」 NHK-G
01/23 22:30-23:00 シリーズ・江戸川乱歩短編集 第2回 BSP
01/24 02:55~03:25 ニーチェ先生(毎週) 日テレ
※さとり世代のコンビニ店員、ニーチェ先生ついに解禁!!
01/24 21:00~21:50 NHKスペシャル「新・映像の世紀」4 NHK-G
01/24 23:20-23:50 シリーズ・江戸川乱歩短編集 第3回 BSP
01/26 19:00-20:00 鶴田真由のキューバ不思議体験紀行「船でめぐるカリブの大自然」 BSP
01/28 22:00-23:00 シリーズ・Jミステリーはここから始まった! 第2回 横溝正史 BSP
01/29 20:00~22:00 シネマクラッシュ金曜名画座「プリティ・ウーマン」[二] BSJ
01/31 19:00~21:00 映画「エネミー・ライン」 BS日テレ
02/01 01:20~02:50 週刊アサ(秘)ジャーナル TBS

広瀬アリスへの(ファン的)異常な愛情 または私は如何にして紙版小説をあきらめてKindleを愛するようになったか

女優といえば、
斎藤アリーナ(15)
『あまちゃん』『ムジカ・ピッコリーノ』(第3シリーズ)
小芝風花(18)
『魔女の宅急便』『スケート靴の約束〜名古屋女子フィギュア物語〜』
松岡茉優(20)
『あまちゃん』『限界集落株式会社』『問題のあるレストラン』
広瀬アリス(21)
『明日の光をつかめ』(第1シリーズ)『玉川区役所 OF THE DEAD』『釣りバカ日誌〜新入社員 浜崎伝助〜』
二階堂ふみ(21)
『ヒミズ』『熱海の捜査官』『Woman』『問題のあるレストラン』
石橋杏奈(23)
『MM9-MONSTER MAGNITUDE-』『花燃ゆ』『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』
高畑充希(23)
『Q10』『ごちそうさん』『とと姉ちゃん』
真野恵里菜(24)
『みんな!エスパーだよ!』『人生、成り行き〜天才落語家・立川談志 青春疾風録〜 前編』『怪奇恋愛作戦 第9話・第10話』『THE NEXT GENERATION -パトレイバー』
蓮佛 美沙子(24)
『Q10』『ランチのアッコちゃん』
新垣結衣(27)
『ギャルサー』『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』『パパとムスメの7日間』『リーガル・ハイ』『掟上今日子の備忘録』
木南晴夏(30)
『勇者ヨシヒコと悪魔の鍵』『トッカン』
深田恭子(33)
『偉大なるしゅららぼん』『サイレント・プア』
西田尚美(43)
『ナビィの恋』『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』
八千草 薫(84)
『サトラレ』『おかしの家』
あたりが思い浮かぶものだが、なかでも広瀬アリスの動向は気になるのである(木南晴夏と真野恵里菜と同率くらい^_^;)。

で、『星籠の海 探偵ミタライの事件簿』という新作映画
http://www.toei.co.jp/movie/details/1204689_951.html
で、広瀬アリスが映画オリジナルキャラタクターを演じるという。オリキャラはダメな場合はダメだが、イイ場合はイイ効果があるものなのだ。だから主演などよりよほど期待している。

さて、それで御手洗ものの推理小説を私が「あきらめた」のは、現在の電子書籍信奉というか紙版への絶望とも関連があるというお話です。

御手洗ものが、『占星術殺人事件』に合わせて全集的にハードカバーで刊行されはじめた時があった。
『占星術殺人事件』の背表紙には牡羊。『斜め屋敷の犯罪』の背表紙には雄牛。……これは期待できるでしょう、期待するでしょう。装丁の揃った御手洗ものが12巻そろうわけだ。そのころはウチにも本棚というものが有効稼働していたから、めちゃめちゃ期待するでしょう。

でも、予想通り、12巻装丁が揃って刊行されることは無かった。
というより、そもそも12巻出たのかどうかも、途中からは絶望したので知らない(笑)。全部で5巻くらいはオツキアイしたかな。
ディアゴスティーニでロボット作り始めたら途中からお城の模型に変わってしまったくらいの、そういう絶望感でありました。

そしてめぐりめぐって、私は「自炊」と称する本の切り刻みを初め、いまでは保管庫的な(というより切り刻みきれなかった本を収めた)本だなが一竿あるだけで、他の本だな廃棄した。いまでは、電子版(Kindle本)でなければよほどのことがなければ紙版の小説やビジネス書は買わない。また、巻数の多くなるコミックについては、解像度でKindle本に勝り、巻数管理でもKindleビューアーに勝る「Booklive!」で購入しているわけです。

いま振り返ると、紙版への絶望は島田荘司12巻全集刊行予定が装丁的に反故になった、あのころかナと思うわけです。



2016年1月に改定新版が出るようだ。↓

ふたたび、『おかしの家』がおもしろい。良すぎてツライ

おばあちゃん「わたしが大切なのは想い出ではなくて今のあなたなのヨ」

太郎「礼子にプロポーズするから。おばあちゃん、ごめんね」
おばあちゃん「なんで謝るの…。……」

三枝「礼子のところに行く前に、俺と踊ってくれよ」
太郎「おまえ何言ってんだよ」
三枝「踊ってくれよ」
(シマさんが無言で踊りだす)
三枝「太郎、踊るぞ! ほら」

……ていうか年賀状とともに不吉な書留が届いて今週終わり、また来週…(+_;)。
ていうか、いよいよ「原案」どおり(?)ネコが訴えられることに?????

光速エスパーとジョブズ

「それ」は、最初音楽プレーヤーの形で顕れたでしょ。

そしてリアル「ダイナブック」へ。それは電話の「かたち」を纏って顕れた。

ユーザー(レイトマジョリティ)側からは、広く普及していた電話の更新というかたちで一人一台へ。
「まずは持ち歩いてもらわないことには始まらない」というのが結果的に実現した。

SFテレビドラマ『光速エスパー』(エスパー星人が、主人公の両親の死後成り代わって両親役をしているというのがトラウマ的だったがそれは置いておいて)で、両親の”親心”として光速エスパーによりそうデバイス(チカ)をプレゼントする。光速エスパーが出発すると母親(を演じるエスパー星人)が変身してさらにチカに成り代わって戦闘中などにアドバイスを与えるわけだが、これは肩に乗ってくる小鳥の形をしている。

どんなものならエスパーがいつも持っていてくれるかしらと最初に両親が考えるときのシーンで「(折り畳み?)傘じゃだめよね…?」と語り合っている。そう、いつも持ち歩いても不自然ではないあるいは常に付き従うかどちらが望ましいというわけだ。
そういう意味で地球におけるスマートフォンの発達というのはとても興味深い。

「それ」は電話のかたちで誰もがもちあるく個人用の通信コンピュータ。
すごい時代だ。

と思ったら『光速エスパー』のブルレイが今月2015年11月に発売になっているのかっ(偶然)。

DVD版はこちら。

【水ドラ!! おかしの家】商店街の黄緑色っぽい撮影の元祖は映画『宇宙の法則』

東海地方では先週がお休みで、今週は二話連続での放映となりました。嬉しいような悲しいような(笑)。

「女湯を覗いてみたら、そこにはお客が来ないので掃除を始めようとして銭湯店主のシマさん(嶋田久作)がモップを持ってひとり佇んでいた」
……いままで見たことのある映画・テレビドラマの”哀しい風景”のなかでもかなりキテる映像だった。

その銭湯からの帰り、太郎(オダギリジョー)と弘樹(勝地涼)と、礼子(尾野真千子)の息子・晴馬(大山蓮斗)がさびれた商店街を歩いて帰ってくる。色調は黄緑色だ。蛍光灯のあかりがあるのにわざと昼光色用のフィルムで撮影するとこういう感じに撮れるのだ。しかしこのテレビドラマではフィルムではないだろうから、それ風に撮影・加工しているのかな? 

世界で初めて、こういう蛍光灯の光の元での世界を黄緑色っぽく撮影したのは井筒和幸だと思う。
作品の名は『宇宙の法則』。
少女時代の横山めぐみが、主人公・古尾谷雅人の妹としてフレッシュに(死語) 登場するあたりもポイント高し。
観終わったあと、「宇宙の法則」という題名を噛みしめて考えてもらいたい映画です。黄緑色の商店街に何かを感じた人には一度は観てほしい。

【下町ロケット】バタフライバルブってのは、ざっくり言うとこういうもの

安価なものから100万円を超えるものまで……。Amazonってこういうものも売ってるんですね。
ちなみにこのトップメーカーであるキッツという会社は旧社名を株式会社北沢バルブと言い、

ガレ「ひとよ茸ランプ」でも有名な北澤美術館
http://kitazawamuseum.kitz.co.jp/index.shtml
とも関連浅からぬ会社。ほらもう諏訪に行ってみたくなったでしょ。

諏訪に行ったら片倉館
http://www.katakurakan.or.jp/index.php
もおすすめ。「シルクエンペラーと称された片倉財閥により地域住民に厚生と社交の場を供するため昭和3年に竣工」(上記公式ページより)。グンマーもいいけど諏訪もね(字足らず)。

あの歓喜に沸いたロケット打ち上げ成功から3年――。 佃製作所は、その実績によって大幅に業績を伸ばしてきた。そんな佃製作所に、精密機器メーカーの最大手である日本クラインから新規取引の依頼が舞い込む。それは、動作保証90日の小さなバタフライバルブの試作を開発するというものだ。

そんなわけで、『下町ロケット』が新章に突入なのです。

【花燃ゆ】怪我の功名で『一会桑』について知ることができてラッキー


大河ドラマ『花燃ゆ』は、楫取素彦を「群馬の英雄」として顕彰するために制作しているのに、楫取がお茶の間的には無名すぎるので「『あべそうりのおひざもとだから長州をあつかった』みたいな体で行こう!」「女性が輝いてうんたらかんたらもからめよう!」ということで「幕末男子の殺し方育て方」というふざけたキャッチコピーで始まったところからすべてカモフラージュだったのだ。

まったく、制作発表から1年ちかく視聴者は騙されつづけたわけだ。
ちなみに10月現在放映されているエピソードのあたりでは、実際の楫取はあんなに髪の毛フサフサではないらしいです。

しかし、このドラマのおかげで、アンチ花燃ゆスレで私は初めて「一会桑」という言葉を知った。いや、ここ数年で「知っていてあたりまえ」の言葉になってきたようなのだ。そこで読んだのが前掲書『江戸幕府崩壊 孝明天皇と「一会桑」』だ。

これがこの2015年下期に読んだKindleの中でとても面白い一冊となった。
「大河ドラマ『一会桑』」っていうのを早く作ってくれと思うくらいだ。

一とは一橋慶喜。
会とは会津藩。
桑とは桑名藩(現・三重県北部)。

孝明天皇は考えていた。一会桑と協力しようと。
薩摩藩や長州藩も考えていた。一会桑を打倒しなければと。

この視点から著者のものがたりを読むと、学生時代にならった「大政奉還」と「王政復古」がなぜ別々なのか(同じじゃないのか)、どうつながるのか、その間にはなにがあったのが浮かび上がってくる。

残念なのは桑名藩についての記述が少なすぎること。実際問題「一会」が強い力を持っていたようだが、もう少し桑名藩について掘り下げてほしかった。
あと、「会桑」と尾張藩とのつながり具合から「愛知県・名古屋市」誕生(県名と県庁所在地が別々の名前)に至ったのだときいたことがあるがそのあたりは……この本に含めるのは無理がありますわな、すんません。