私はBYODってやつ(というより「BYOD(キリッ」って言っている人)がキライだ。
なぜなら、雇用関係においてはそれは体の良い賃下げだからだ。
なんだって? 労働者の個人持ちのiPhoneとかiPadとかを仕事で使わせる? それその分の手当て払ってやってんの? 払ってないなら体の良い賃下げでしょ。
よくテレビ等で紹介される製造業某社では作業着は支給せず、好きなもの着て良しとしているとか。もちろん、その衣服手当ては出ている。そういうことなら納得できるが。手当て無しで自分の普段着持ってきて作業着にしろでは納得されないことだろう。
そんなわけで無償BYODはキライ。わっかるかなー?
しかし先日ある経営者と話をしていたら、もっとひどいことがあると分かった。
なにやら最初はスマホを社員(営業職)に支給していたのが、アプリを勝手にダウンロードして私用で使うからという理由でワイモバイルのガラケーに全部替えたんだとさ。
社員のほうも地図/ナビ系アプリとかまで使えなくて困ってしまったが、経営者側は「どうせ地図アプリも私用で使うだろが?」みたいな言いようで、挙げ句の果てには「地図なんて会社のパソコンで表示してプリントして持って行きャいいだろ」と言い渡したらしい。
えっと、今は何時代ですか? 大政奉還前?
そりゃ必要に応じてハードコピーもとるよ。別に紙がいけないわけじゃぁない。しかしたまにならともかく、履歴も必要になるし、紙だけじゃ対応できないことだってある。繰り返すが紙がいけないとかデジタル情報が偉いとかそんなことは無い(ときどきそういってかみついてくる人がいる)。
結局通信コストを下げたいから言っているだけじゃないの?とも思うわけだが、
今は何時代ですか。BYODで体の良い賃下げよりももっとダメなことがあったんだな。
もうなんだか目の前真っ暗になる感じです。
昨今じゃ営業マン個人宛にも資料の添付されたメールだってバンバン大量に届くだろう。そういうの会社のFAXでしか受け取らないわけかね? スマホっていうか6インチ級のタブレットも含め、情報端末は必要じゃないのか。
スマホ代の手当てを出して社員に自分で管理させればいいじゃん。バズドラやるやつぁ自分で払わせろ(ただし運転中はやめろヨ)。地図やナビアプリを含め、業務が効率化すればそれで良し。スケジュールもグループごとにGoogleカレンダーで共有するとかさ、あるでしょいろいろやるべきことが。ていうか何をやれば良いか経営者が勉強しなきゃダメだ。例えばそれこそ「二台持ちです(キリッ」って感じで、通話ガラケーを会社で支給して、スマホまたはタブレット手当てを会社から出すとか、いろいろあるだろ。それ以上は自分で考えテ!
このアンチBYODなことは今後も度々書くかもしれません。