カテゴリー別アーカイブ: 高齢者ビジネス

「アイーン」は誰でも知っている…わけではない

「はーい、アイーンのポーズ!」と高齢者体操の先生が言う。

でも先生、生徒を良く観てみてよ。顎を受け口にしている生徒もいるけどしていない人もいるでしょ。顔を斜め上にあげるポーズだと思っている人もいる。「あいーん」って何の擬音なのか心の仲で首をかしげている(推定)人もいる。

下顎を突き出させる動作をさせたいからといっても、「アイーン」と言うだけで志村けんのあのポーズが自動的に浮かぶ人とそうではない人がいるんだよ。世代の違いとか、バラエティ番組良く観てるとか観てないとか、そういう、これも一応「クラスター」という呼び方でいいのかな? 「アイーン知ってるクラスター」とそうでない人がいることを前提に指導しないとね。

つまり、自分の知っていることを、確認のとれていない範囲のだれでも知っていると思って多人数に対してはいけないということなのだな。特に若者が高齢者相手のビジネスか何かを展開する場合においては大事なことになってくるだろう(裏返せば、よく分からないものを売りつけることにも繋がりかねない。銀行が外貨預金を年寄りに……とかさー)。

【高齢者向け喫茶店アイデア】ミニ、薄め(≒アメリカン)以外に「ぬるめ」も希望

これは決して苦情などではなく。

大手喫茶店チェーンはそろそろ「ぬるめ」のコーヒーが選択できても良いのかも。
高齢者で、コーヒーは飲みたいがあつあつの(名古屋弁で言うところのチンチコチンの)ものは飲めないという人はいるのだ。それで、お冷やの氷を投入したりする。

「ホット! ぬるめで!」
……ありじゃないかなぁ……。

あと、大手喫茶店チェーンで温めたパンの上にアイスクリームが乗っていてシロップ書けて食べるようなもの(コメダのシロノワールですね)にはミニもあって大変ありがたいが、そのパンが四つに切られて出てくるわけです。これ、八つに切って出してくれないものだろうか。
高齢者は口が大きく開けられないことも少なくない。付いてくるスプーンとフォークではパン部分を小さく切るというのは至難の業。だから現状の四つよりも多い八つに切れてて、水平方向にも切れていたりするとコメダの株も上がるんじゃないでしょうか。

この二つのアイデア、無償で差し上げます(笑)。

【介護拠点】期待するにはコンビニは継続性が保証されないだろ

BLOGOS 「『コンビニ介護』のこれから」
そんな中、ローソンが「ケアマネ常駐の介護コンビニ」を立ち上げました。
http://blogos.com/article/137026/
という記事があった。

コンビニに期待が集まる……という書き方だけれど、コンビニエンスストアは、地域における何か特別なことの拠点にするには店舗の継続性に問題があるだろう。
公立小学校が拠点になるならともかく、そのセブンイレブンが、そのファミリーマートが、そのサークルKが、来年もそこに店を開いているという保証が全く無い。書き手は分かっているのかそういうこと???

小学校ならともかくと書いたが、ものすごい山奥に行かなくても、普通の地方都市においても小学校校区はかなり広い場合が多く、それこそ小学校校区に3つくらいの拠点が無いと介護のナントカみたいには使えないだろう(遠くて)。

一方で、地域のステーションとなるべきスポットが、何か他の旧態依然としたものに事実上“占有”(失敬)されている可能性もある。
それら全てがコンビニに変われば良いというわけではないが、コンビニ経営をしてもおかしくないような伝統的酒販店とか。伝統的薬局とか。
そして酒販店があったとしてもコンビニ化できるような店舗敷地もなければ駐車場も無いというような場合は?

ここまで書いていて、酒販店というのは集落ごとに一つくらいはある重要なスポットであると確かに思えてきたが、ではそこをどう生かすのか(日本全国の集落において)。
国にそれを整備するだけの余分なカネなんてあるわけゃないしな……。伝統的酒販店のある場所には昔からの家が多くて余分に確保できる敷地もなく接続する道も狭そうだしな。

オチはありません。本当にローソンで役にたつのかどうか、冒頭の書き手のような(?)都市部生活者は都市部で何か考えてくれてれば良いが、それ以外のところは? はっ、……氏神さまなら、地域ごとにある氏神様ならなんとかしてくれるかも(チラッ

高齢者女性だってbaby-Gは似合う!

高齢者ビジネスなどとときどき耳にするけれど、不動産やサービス業以外に製造業者は本当に本当に(2回)真剣に真剣に(2回)考えているのか?

例えば腕時計。
高齢者だって最近はアクティブに体操教室行ったりヨガ教室行ったりするわけです。
そんなとき、雨になったら外しておかないといけない、例えば何十年も前に買ったオシャレ時計は似合わない(オシャレ時計を否定するわけではない。TPOの問題)。

では何を買えば(あるいは子どもや孫に買ってもらえば)良いかというと、baby-Gだと思うんです。ていうか、他に無い。スウォッチなどでも良いかもしれないけれど、価値観的に「オモチャみたい」に受け取られかねない。スポーティーなものという意味でもやっぱり対衝撃・防水のbaby-Gだろう。
しかしなかなかバリエーションの中から選びたいものが無い。基本アナログで、しかも視認性が良いもの(ちゃんと時計として見やすいもの)。……となると今度は色が選べない。もうちょっとなんというか、高齢者が欲しがる色目でちょっとだけスポーティーな腕時計を商品展開しても良いのではないかカシオさん?

そして、10気圧防水ほどのスペックは必要ない。5気圧でも十分。
あと重要なのは、高齢者にありがちな細腕でも大丈夫なようなバンドの仕様。実際、現行のbaby-Gでもぎりぎり締めることはできるのだが、「細い腕に締められるか心配」ってことは漠然と思うようだ。そしてゴツすぎる時計はどうかということも。
だから、現行のbaby-Gよりもさらに小さなハウジングで、バンドも細腕でも大丈夫なような仕様で作ることと、それからその周知をどうするかが問題。

一年に一回「敬老の日に贈ろう」でもいいから広告展開して、そこにスポーティーな高齢者腕時計はもっともっとあっても良い。
そんなわけで、敬老の日ではないけどコレだと睨んで前からオススメ・約束していたので、普段使いと体操教室用に、最近母親にこんな時計(リンク先)をプレゼントしました。ブランド力のある百貨店で現物を見せて納得してもらってから購入したかったので、このAmazonで買うより(延長保証込みで) 8000円ほど高かったが(^_^;、それが百貨店ブランドの安心感と、対面接客の安心感と、選択肢のあるショーウィンドウの安心感も合わせて贈る代金だと思えば仕方無い。

でもやっぱり、本体のカラバリは増やしてくれ。カシオさん、このアイデア、無料で差し上げます。ぜひ検討してください。