月別アーカイブ: 2015年5月

auからMNP予約番号を取得する長い道のり

この物語は、脱au最終プロセスとしてauのサポートに電話をしたときの記録である。
((c)大映テレビ)

電話をかけるまでのあらすじ:
まずネットでau解約/MNP転出方法を調べた。「お客様サポート」に、それらしきメニューは無い。なのでサイト無い検索である。そしてやっとわかった道筋を辿った。

トップ>サポート>スマートフォン・携帯電話をご利用の方>お手続き方法のご案内>ご契約内容の確認・変更手続きのご案内>解約・他社へのMNP転出をご検討中のお客さまへ>ご解約前の注意事項を確認>MNPお手続き方法

↑これだけの深いところまできて、最終的に「電話せよ」なわけ。そもそも解約の方法は分かりやすいところには置いていない。こういうことってくだらないと思う。深いところに置いておけば面倒だから解約しないだろうという考え方?

で、「解約・他社へのMNP転出をご検討中のお客様へ」というページには、何種類かの選択肢があって、選ばないと前に進めない仕組みになっている。

大分類としては、「料金」、「ネットワーク」(※通信速度など)、「機種/付属品/アクセサリー」、「サービス」、「環境変化」(自分の)が選べる。しかし「環境変化」はともかくとして、他にこんなに沢山の「思い当たるところ」があるなら次から次へと改善していくべきなんじゃないのか?などと思ってしまう。

さて、「サービス」の中には小分類として「他社のサービスやコンテンツのほうが魅力的」、「アフターサポートが不満」、「ポイントプログラムが不満」、「店舗やお客様サポートの対応が不満」が選べる。えーっ? 「企業としての方針に不満」が無いよー(笑)。

まぁ、企業としての方針に繋がる「店舗やお客様サポートの対応が不満」なのは事実だっかたから、それを選んでおくか。店舗っていうか代理店だよね。スマートパス強要とか「当店独自コンテンツ」強要とか、au IDのパスワードを差し出せと強要するとか、その手の強要類。

そしてなんだかんだで最終的に電話をしなければならないというわけで、電話しましたよ。そしたらまた口頭で解約理由を言えという。本人確認・ユーザー確認をいま口頭でおこなったのだから、auお客様サポート画面で入力していることを手元画面か何かで確認すればいいんじゃないのか? それともあのウェブのボタンは見せかけ?

何度でも訊きたいのなら言ってやるのだが「企業としての方針に不満がある」からです、ハイ。

さてそれで、MNP予約番号を出すまで10分かかるという。それまで諸注意を聞かせてやるという。はいはい。急いでいるんだよ。飛行機出ちゃうヨ(うそ)。

「変更先はどこですか」
「iijのみおふぉんです」
(いまひとつ理解できない雰囲気が電話の向こうから伝わってくる)

「機種はどこの何に変わりますか」
「MVNOのSIMに変えるだけだから変わりません」
(いまひとつ納得できない雰囲気が電話の向こうから伝わってくる。こちらも説明不足だった。既にSIMロックフリーiPhone6を入手しており、そこに貴社のSIMを挿している。そのSIMがMVNOに変わるだけだから機種は変わりません)

で、「au側でMNP転出手数料2,160円がかかります」
「はい、それで結構です」
「転入先で手数料3,240円がかかります」
「はい、それで結構です」
「au側は解約翌月請求となります」
「はい、それで結構です」

「3年以上お使いですので、16ポイントが付いていますが、それが消えてしまいますが」
「いやいやいや、au WALLETポイントをau WALLETに昨日チャージしてAmazonギフト券を買った残りが16ポイントでしょ? 3年使ったからポイントが16ポイント付いたわけじゃないでしょ。恩着せがましすぎる」←とは言いませんでした。面倒だから。

(3年…? どこから数えて3年だ? ああ、最初のiPhoneはiPhone4で、その当時はソトフバンクモバイルからしか出ていなかったから、もともと自分はauユーザーだったのをソフトバンクモバイルにMNPしたからな~。そしてauから初めて発売されたiPhone4Sに再MNP転入したからか。そこから3年ってことか)

「auのeメールが使えなくなります」
「はい、それで結構です」
「auの有料コンテンツが使えなくなります」
「はい、それで結構です」そもそも利用していない。

「他社転出契約日をもってau解約となります」
(はいはい)
「MNP予約番号は今日から15日間有効です」
(はいはい)

そんなわけで、やっとの思いでMNP予約番号が出てきた。
電話をしてみて、全体の流れの中で一番時間の無駄だと思ったのが、ウェブで解約理由を押させるところ。そしてもっと問題だと思うのは、そんなの押しても改善されるとは思えないところ。

以上。

悪夢のつづき、au WALLET

あるいは私は如何にして心配するのを止めてau WALLETを愛するようになったか

前回までのあらすじ。
iPhone5sをauの下取りプログラムに供出するという根本的に「間違った」選択をしてしまった私だったが、「下取りは現金ではなくauポイントで還元する。au利用料金としては使えない」という店員兄ちゃんの”ウソ”(後半部分) を見破り、下取りポイントはau利用料金に充当できるということを確信する。
そして店員兄ちゃんのすすめるau WALLETカードを「そんなものを街中で使うつもりは無い」とハッキリキッパリ断った私だったが、自分のauポイントが既にau WALLETポイントなるものに交換されてしまっていることと、それをau利用料金に充当するにはau WALLETカードを登録申請しなければならないと知って愕然とする。しかも、充当は最大でも毎月2000円分×6か月単位でしか申し込めないという悪夢のような半年後とに囲い込まれるポイント還元方式なのだった……。


あれから半年、毎月2000円のポイント充当が切れて次の半年分をまたWALLETポイントから使ってしまったころ……ふいに脱携帯電話キャリア(脱au)の機運が訪れてしまった。つまり、自分の連絡帳の中にいるキャリアメールユーザーでボトルネック化していた人物が突如こちらのLINEアプリ上に「友達」として表示され、それはつまりガラケーをスマホに変えたことを意味していた。

これでついにauをやめてみおふぉんに……と色めき立った私だったが、ここで気がついてしまったのは、「auをやめるということは『auお客様サポート』にログインできなくなるということだから、au WALLETポイントのコントロールもできなくなるのではないのか?」ということだった。
※追記: auを解約した場合、救済としてサポートIDというものがもらえます。

そしてau WALLETカードに残っているポイント9000ほどあるのはどうするのか……。

ググる。残っているポイントはAmazonギフト券(Eメールタイプ)を自分宛に送れば良いというが定番のようだ。
がしかし、それ自体がよく理解できなかった。プリペイドカードでAmazonの支払いなんてできるわけ? どういう仕組みになってるの? au WALLETのプリペイドタイプ(クレジットカードではない)で申し込んだのではなかったか?

ずっとしまい込んでいたカードの現物を見てみる。あれ? 「MasterCard」のブランドが入っている。これ、クレジットカード???
いや、ここが面白いところで、クレジットカードではないのだが、クレジットカード番号のようなものが振ってあるから、その番号で管理されている残高で例えばAmazonの決済ができるというわけだったのだ(auポイントがau WALLETポイントに交換されただけのままにしていたので、そのあたりがわかっていなかった)。

プリペイドカードのようでクレジットカードのようなネット決済にも対応している。
Edyにも似たような機能があったようにも思うが、auのこれのほうがよく考えてみると面白い。
だが最大の欠点は、auユーザーでなければいけないことだ。そして第二の欠点は、既に世の中には「Suicaで支払う人」「Edyで支払う人」「nanacoで支払う人」などライフスタイルが既に固まっている人が少なくなく、継続的にau WALLETをメインにしていこうという人は多くないだろうということだ。

あれ? au批判のつもりが、au WALLET礼賛みたいになってしまった。
とにもかくにも、auが「下取り」と称してポイント還元しかしないことや、その還元方法をもってまた囲い込みの材料にしようとしていることや、もちろんスマートパス強要のような企業方針も含めて、早くその影響下から脱したいと思うものなのである。
だがしかし、au WALLETカードはauさんちに生まれなければ (そしてもっと早く生まれていれば) もっと幸福な何かになれたのではないかと、そんなことも考えてしまうのだった。

さ、くだらないこと言っていないで早くMNP予約番号もらってビックカメラ行ってこよっと(笑)。