日別アーカイブ: 2015年9月10日

あさが来た(波瑠)を待ちながら

NHK連続テレビ小説、所謂朝ドラの『まれ』が終盤大変な炎上状態になっている。
いや、終盤どころか中盤も変だったし、今から思い起こすと序盤から変だった。
すくなくとも、ヒロインが子役から土屋太鳳(三吉彩花と混同するなかれ)にバトンタッチした時から、予感はあった。

こんなコだったっけ?

番組開始前は、ケーキの先生に付いて、脚のバネを効かせてカラダ全体を使って何やらかき混ぜる特訓をしている番宣が流れた。ほー、本格的に訓練するんだ、流石だなと思えたのはそのときだけ。ドラマが事実上終わってみると、かき混ぜることと、フルーツを盛り付ける程度の描写しかドラマには出てこなかった。

ケーキで世界一を目指すドラマだったはず。能登への移住なども序盤では扱った。あまちゃんを意識しつつ、また新しい地平を……切り拓かなかった。何から何まで薄く、軽く、辻褄が合わなかった。
昔、『純と愛』が最低朝ドラだと思っていたが、華麗に最低レベルが更新されてしまった。もっとも、柊子という新しい役者の個性を発掘し、また次の次の次くらいに朝ドラヒロインに抜擢されてもおかしくない飯豊まりえ(あすなろ三々七拍子→アルジャーノンに花束を→本作)がいきなり全国区に飛び出たという褒めるべき明るい話題もあったわけで、その余白を考えるとこれが最低とは言い切れないだろう(悪い意味で)。

ひとまづ、次の『あさが来た』や次の次の『とと姉ちゃん』には大期待。